AIの情報が古くて困った経験と対処法
以前、生成AIに教えてもらった情報を信じて作業を進めたところ、実際のサービスの仕様が変わっていて困ったことがありました。
AIの回答がとても具体的だったので、すっかり信用してしまったのですが、結果的にかなり時間を無駄にしてしまいました。
今回は、そのときの失敗談と、同じことを繰り返さないために私が実践している対処法を紹介します。
AIに教えてもらった設定が見つからない
少し前、地域の親子向けワークショップの受付を手伝うことになりました。
参加人数は最大40人で、私は申込フォームの作成を担当しました。
できれば定員に達した時点で自動的に受付を終了できる仕組みにしたかったので、普段から使っている生成AIに質問してみました。
「無料で使えて、定員になったら自動で受付を締め切れるフォームサービスはありますか?」
するとAIは、いくつかのサービスを紹介してくれました。
その中の一つについて「無料プランでも回答数の上限を設定できる」と説明があり、設定手順まで詳しく教えてくれました。
画面右上の歯車を押して、「詳細設定」から「回答上限」を選ぶという内容です。
ここまで具体的に説明されると、当然その機能があるものだと思ってしまいます。
ところが、実際にサービスを開いてみると、説明された場所に歯車がありません。
ほかのメニューを探しても「回答上限」という設定が見つかりませんでした。
私の操作方法が間違っているのかと思い、別のブラウザーやスマホでも確認しましたが、結果は同じでした。
気づけば30分以上も設定画面を探し続けていました。
何度質問しても違う説明が返ってくる
仕方なくAIに「教えてもらった設定項目が見つかりません」と伝えました。
すると今度は、「新しい画面では『設定』タブの中にあります」という回答が返ってきました。
しかし、それも見つかりません。
さらに質問すると、また別の操作方法を案内されました。
最初は私の見落としだと思っていたのですが、ここまで違う説明が続くと、さすがに不安になってきました。
翌日には申込ページを公開する予定だったので、少し焦っていました。
そこで初めて、サービスの公式ヘルプを自分で確認することにしました。
すると、無料プランで利用できる機能が以前と変わっていて、回答数による自動締め切りは現在の無料プランでは使えないことが分かりました。
操作画面もアップデートによって変更されていたようです。
つまり、AIが教えてくれたのは古い仕様に基づく情報だったのです。
「最初から公式サイトを確認しておけばよかった……」
そう思いましたが、AIの説明があまりにも具体的だったので、疑うことなく作業を進めてしまいました。
結局、別の方法で対応することに
今回は自動締め切りの設定を諦め、無料で利用できるフォームを使って手動で受付を管理することにしました。
申込みが届くたびに通知を受け取り、定員が近づいたら主催メンバーと確認しながら受付を終了する方法です。
多少手間は増えますが、使えるかどうか分からない機能に頼るよりも確実だと判断しました。
公開前には友人にも協力してもらい、申込みから確認メールの受信まで一通りテストしました。
幸い、大きなトラブルは起きませんでした。
ただ、もしAIの説明だけを信じて本番を迎えていたら、定員を超えて申込みを受け付けてしまった可能性もあります。
今回のことで、AIの回答をそのまま信じて作業することの怖さを感じました。
この失敗から変えたAIの使い方
この経験をしてから、私はAIへの質問方法と、回答を確認する習慣を変えました。
特に意識しているのは、次の3つです。
① 最新情報かどうかを確認する
AIに質問するときは、「最新情報を確認できない場合は、そのことを教えてください」と付け加えるようにしています。
もちろん、この一言で必ず正確になるわけではありません。
それでも、古い情報や推測が混ざる可能性を意識するきっかけになります。
② 料金や機能は公式サイトで確認する
AIが紹介したサービスについて、無料プランで使える機能や利用回数などは、必ず公式サイトで確認しています。
特にAI関連のサービスはアップデートが多いため、以前は無料だった機能が有料になったり、操作方法が変更されたりすることがあります。
③ AIには確認済みの情報を渡して相談する
今回の件でも、公式サイトで確認した内容をAIに伝えたうえで、「手動で受付を管理する場合のチェックリストを作って」とお願いしました。
すると、確認しておくべき作業や注意点を分かりやすく整理してくれました。
AIに情報の正確さまで任せきりにするのではなく、自分で確認した情報をもとに作業を手伝ってもらう。
この使い方なら、安心して活用できると感じました。
AIは便利だが、最後の確認は自分で行う
今回の経験で学んだのは、AIの回答が具体的だからといって、必ずしも正しいとは限らないということです。
特にサービスの料金、機能、操作手順などは、短期間で変更されることがあります。
AIに質問するとすぐに答えが返ってくるので、ついそのまま信じてしまいがちです。
私も以前は、細かい手順まで教えてくれるなら間違いないだろうと思っていました。
でも、今は「AIの回答は便利な参考情報」と考え、重要な部分は自分で確認するようにしています。
もちろん、AIを使うこと自体をやめたわけではありません。
むしろ、文章作成やアイデア出し、作業手順の整理など、以前よりも活用する場面は増えました。
ただし、最新情報が必要な場面では、AIだけに頼らないようにしています。
あの日、存在しない設定項目を30分以上探し続けたことは、今では良い教訓になっています。
